A社の経営者は、支援の歩みをこう振り返ります。出会った当時のA社に、評価制度はありませんでした。採用はすべて知人紹介。それでも会社が回っていたのは、信頼関係を大切にする文化があったからです。
ただ、その文化だけでは越えられない壁が近づいていました。
知人のつながりだけでは、必要な人材に出会えない
事業は順調に伸びていました。一方で、拡大に必要な専門人材とは、知人の輪の中では出会えません。評価制度がないため「この会社でどう成長できるか」を示せず、業務の進め方も一人ひとりの経験頼み。成長企業が必ず通る、次のステージへの入り口でした。
最初にやったのは、制度づくりではなく「相談できる関係」づくり
支援は定例ミーティングとチャット相談から始めました。困ったときにすぐ聞ける相手がいる。この状態を先につくってから、求人票の作成、競合調査、面接の設計へと支援を広げていきました。
採用媒体は、Indeedなどの無料媒体が中心です。高額な採用費をかける前に、まず求人票と面接の質で成果を出す。この方針で中途の専門人材を獲得し、新卒採用にも踏み出しました。
評価制度は、MVVから。ツールはスプレッドシートで十分
制度づくりは、人事ポリシーとMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)の言語化から始めました。バリューを軸にミッショングレードシートを設計し、等級グレード表へ。「どんな行動が評価され、どうすれば次の等級に進めるか」が誰にでも見える形です。
運用はすべてGoogleスプレッドシート。高額な人事システムは使っていません。大切なのはツールではなく、制度の中身と運用の質です。
人事の枠を超えて、KGI・KPIの設計まで
支援は人事にとどまりませんでした。「何をどれだけやれば売上につながるのか」という事業構造を可視化し、KGIからKPIへ落とし込む設計もご一緒しました。採用も評価も「事業を伸ばすための投資」に変わった瞬間です。
年商3倍。いまは外部役員として、次の成長へ
採用が機能し、キャリアの道筋が見え、事業の数値がつながる。すべてが噛み合った結果が、年商3倍という成長でした。
現在、弊社コンサルタントはA社の外部役員として経営に参画しています。冒頭の言葉を励みに、次の成長への伴走は続いています。