ITパッケージ / 50名以下

「枝葉のトレンドではなく、根幹の幹をつくりたい」——評価システム導入の失敗から、制度と人事担当者を共に育てた再挑戦

業種ITパッケージ開発
従業員数50名以下(創業30年)
ご相談時の課題評価システムの導入が失敗。専任の人事機能もない
支援内容人事制度のゼロから再構築 / 新任人事の育成 / 評価者研修 / 採用支援
成果離職率改善・採用目標比120%・売上毎年110%成長。人事が自走
E社様の事例:離職の危機から、採用力を高めて採用目標120%を達成

「これからの30年を迎えるにあたり、枝葉のトレンドではなく、根幹の幹となる部分をしっかり作りたい。そして、社内から人事に異動させるので、伴走して人事を育ててほしい」

ご紹介を通じて出会ったE社の経営者は、初回の相談でこう語られました。創業30年。事業の力で走り続けてきた同社には、専任の人事機能がありませんでした。そして1年前、評価システムの導入に挑戦し、定着せずに終わった経験をお持ちでした。

挑戦しなければ、つまずくこともありません。制度導入に挑んだこと自体が、組織を良くしたいという意志の証です。その再挑戦に、私たちは伴走しました。

副社長×勤続10年の新任人事×弊社。三人四脚のスタート

プロジェクトは、副社長と、社内異動で人事に着任した勤続10年の社員の方との三人四脚で始まりました。会社の文化を深く知る人が人事を担うのは、大きな強みです。

弊社は制度設計のノウハウを提供しながら、一つひとつのプロセスを新任人事の方と一緒に手を動かしました。制度の完成と、人事担当者の育成を、同時に進めるためです。

旧制度は、あえて参考にしない

再構築にあたり、失敗した旧制度は参考にしませんでした。うまくいかなかったものを土台にすると、発想が引っ張られるからです。

代わりに始めたのが、ハイパフォーマー社員と経営幹部への面談です。「E社で活躍する人の共通点」を探り、評価項目は外部の一般論ではなくこの共通点から導きました。30年の文化の言語化から始める、オリジナル制度の追求です。

設計は、人事ポリシー→MVVの再定義→競合調査→等級設計→ミッショングレードシートという王道の流れ。スプレッドシートに集約しつつ、オンライン面談、対面打ち合わせ、各支社への訪問を重ね、現場の実感と乖離しない制度に磨き上げました。

E社様の取り組みと成果

フィードバックを「批判」から「贈り物」に変える評価者研修

E社では、フィードバックが「批判的な話」と受け取られがちでした。そこで評価者研修では、目標設定に加えて、ハロー効果や中心化傾向といった評価エラーの心理学、ポジティブでネガティブを挟むサンドウィッチ型フィードバック、コーチングの基礎とロールプレイまでを実施。知識で終わらせず、実践力まで落とし込みました。

採用は、マーケティングの発想で

採用も新任人事の方と二人三脚です。ターゲットではなく「ペルソナ」を一人の人間として細かく描き、カスタマージャーニーマップを作成。競合調査から独自のポジショニングを見出し、自社の魅力を整理し、候補者が読みやすい求人の構成まで設計しました。

採用120%、売上は毎年110%成長。そして人事が自走を始めた

納得できる評価とフィードバックが根づき、離職率は大幅に改善。採用はエンジニア・専門人材で目標比120%に到達し、売上は支援開始から毎年110%以上の成長を続けています。

そして何より、社内に「人事」が育ちました。伴走を通じて経験を積んだ人事担当の方が、いま自社の制度を自らの手で運用しています。コンサルタントがいなくなったら回らない制度ではなく、自走できる組織を残す。これが、私たちの考える伴走のゴールです。

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